25条大集会
2015年 10月 29日
おそらく、報道されていないと思うが、10月28日、日比谷野外音楽堂で、生活保護受給者および支援者
で約4000人規模の集会が開催された。
私は、場内整理要員として参加。
生活保護受給者が参加する集会は、国内において初めての開催です。
共同代表の尾藤廣喜弁護士(生活保護問題対策全国会議代表幹事)のあいさつで開催。「深刻な貧困の
状況を改めるには、貧困の原因に合わせた最低賃金の大幅引き上げや基礎年金の引き上げ、医療費自己負
担の引き下げと、生活保護の充実こそが必要だ」と強調。「9条と25条は車の両輪だ」と述べ、幅広い
人たちが連帯し、25条の実質化を求めようと呼びかけました。
共同代表の井上英夫氏(金沢大学名誉教授)、和田秀樹氏(精神科医、国際医療福祉大学大学院教授)等が
あいさつ。
来賓あいさつとし、日本共産党の清水忠史、堀内照文の両衆院議員と小池晃、田村智子、辰巳孝太郎の各参院議員が参加。小池晃議員あいさつ、引き続き、生活の党から共同代表山本太郎参議院議員、維新の党から川田龍平参議院議員、社民党から吉川元衆議院議員、民主党から山井和則衆議院議員のそれぞれがあいさつ。(川田龍平氏、山本太郎氏のは楽しいですよ)
各地で、行われている「生活保護引下げ」反対する訴訟の原告を紹介。
集会の最後に、集会アピールが採択。以下は、その全文で、作家の雨宮処凛さんが草案。
貧困は、お金だけの問題ではない。
貧困は、人間の尊厳を破壊する。
人間関係を奪い、社会や他者への信頼も奪う。
教育の機会、医療へのアクセス、住む権利――。
住民登録を奪い、選挙の機会も奪う。
人並みの生活、そのすべてを奪い去る。
そして、自分は生きていい、価値ある人間なのだという自己肯定感も奪う。
自分は少しくらい迷惑をかけても助けられていい人間なのだ、
SOSを発信していいのだ――。そんな気持ちも奪う。
貧困が奪うもっとも大きなものは、生きる上で一番大切かもしれない「助けて」という言葉ではないだろうか。
私たちは、無差別平等に生きる憲法と制度を持っている。
貧困に命を奪われないためのしくみはある。
私たちはもっと「助けて」と言っていいし、私たちはもっと「助けて」と言われていい。
生活保護制度という命の砦を、私たちは守り、
より良いものに作り変えていく義務がある。
誰一人、貧困に殺されない社会。
そんな当たり前のために、私たちは声を上げ続ける。